独自の化成処理装置の導入により、約3トンにも及ぶ2種類の配合薬剤で洗浄、細部に至るまで塗装の精度を高めます。

金属製品の塗装から始まって約半世紀。SANSHINの塗装工場には、長年にわたる経験に基づいた高度な技術とノウハウが息づいています。
たとえば、大型固定釜を導入したコンベア式の塗装ラインは、作業効率のよい全長約215メートルの最適化ライン。ライン一周の物量が、比較的少量でも対応可能な設計になっています。
また、極度にホコリをきらう塗装作業では、防塵対策を施した独自の塗装クリーンルームが活躍。
静電気を取り除く徐電システムを導入し、溶剤塗装はもちろん、粉体塗装(パウダーコティング)へのご要望にも幅広く対応しています。
三進化学工業 鈑金加工 塗装技術

さらに色の切り替え時間を大幅に短縮化するなど。常にSANSHINでは塗装工程の効率化を追求。
他社をリードする高度な塗装技術を誇りながら、短納期・低コストにも大きく貢献しています。そのほか色の指定や特殊塗装など、お客様の多様なご要望にもきめ細かく対応。
用途や目的に合わせた塗装をご提案するだけでなく、仕上がりを美しくしたい、歩留まりを良くしたい、環境規制をクリアーにしたい、多品種に対応したい、エネルギーコストを下げたいなど、あらゆるシーンの問題解決を実現いたします。

塗装コンベアライン

SANSHINのコンベア式塗装ラインは、全長215メートル、約1トン加重にも耐えられる設計になっています。
また、自社開発のスイッチレールの採用によって、前処理から塗装工程までの時間を大幅に短縮。他社の約半分のスピードを誇っています。
さらにこれにより作業の途中からでもラインの切り替えがOK。万一の急な数量の変更にも、スピーディーに対応しています。
三進化学工業 鈑金加工 塗装技術 コンベアライン

ハンガーへの着荷

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コンベアラインの移動ハンガーに荷(製品)を吊るし、塗装~乾燥~脱荷までの工程を全自動で行います。処理寸法は最大H5000×W2600×D3000ミリまでOKです。

#320による表面処理

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金属塗装には適切な前処理が重要です。SANSHINでは#320という非常に細かい粒度のサンドペーパー(紙やすり)で、表面の凸凹やキズなどを研磨してから塗装することで、見た目にも綺麗で防錆性にも優れた仕上がりを実現します。

リン酸亜鉛皮膜処理(シャワー方式)

鈑金 制御盤 製作 制作 BOX 塗装 太陽光パネル 設置 工場SANSHINのリン酸亜鉛皮膜処理は、シャワー方式による独自のシステムを導入。3トンもの2種類の配合薬剤を勢いよく螺旋状に隅々まで行き渡らせるように吹き付け、表面や隙間、細部に付着した油や鉄粉などを一気に洗い流します。
これによって見た目にも美しく、耐酸性、耐塩性に優れた皮膜を作り出します。

高圧洗浄

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取りきれなかった鉄粉を高圧洗浄で吹き飛ばし薬剤とともに洗い流します。必要に応じ、この工程で2種類の配合薬剤によるリン酸亜鉛皮膜処理を行います。

水切り乾燥

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熱風循環方式を採用。まんべんなく熱風を流し乾燥させます。炉内全体に広く熱が行き渡るので乾燥ムラが少なく、様々な形状の製品に対応できます。この過程でリン酸亜鉛皮膜が形成されます。

粉体塗装

三進化学工業 鈑金加工 塗装技術
粉体塗装は、溶剤塗装に比べて、キズがつきにくく、防錆能力にも優れています。そのため再塗装することが少なくなるのでランニングコストを大幅に削減できます。
また、有機溶剤を全く含まない塗料なのでオーバースプレーされた塗料の再利用が可能となり環境にも優しい塗料として評価されています。

溶剤塗装

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長い歴史をもつオーソドックスな金属塗装で、カラーバリエーションも豊富。鮮やかな色彩が多いのですが、メタリックや模様などの要求にも柔軟に対応できます。
ムラのない均一な仕上がりが特徴ですが、粉体塗装に比べるとややキズがつきやすいのが難点です。

焼き付け乾燥

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焼き付けは塗装の強度を上げるための重要な工程です。高度(100~200℃で焼きつけることによって、塗料は熱硬化反応を起こして、製品として十分な強度を得ることができます。